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農life Vol.01 山上 美樹彦

農life Vol.01 山上 美樹彦

年間売り上げ2億円を超えるJAめむろファーマーズマーケット「愛菜屋」。運営協議会会長を勤めた山上さんに今に至るまでの話を聞いた。

インタビュー

年間農業粗生額200億円を超える大規模畑作経営地帯、北海道十勝芽室町。町のど真ん中を十勝川が流れ、日照時間は2,000時間を超えるとされる地域でもあります。その恵まれた大地で、芽室産野菜直売の先駆者とうわさの男性が、山上 美樹彦さん。

今や、年間売り上げ2億円を超えるJAめむろファーマーズマーケット「愛菜屋」、運営設立に携わった彼も、実は19歳で家に戻るまで、農作業に携わったことのない、普通の学生でした。

「家を継ぐにしても農業の勉強を一切していない。そこで、普及センターで滋賀県の園芸専門学校を紹介されたんです。そして卒業後、各地に戻った仲間たちのなかには、直売所を始めた者もでてきていて、自分もやりたいと思い始めたのがきっかけでした。」と山上さん。

本州から夢を持ち帰り、20年後、平成6年に「愛菜屋」をスタート。現在は、生産者で構成する運営協議会と、JAめむろの共同運営ですが、はじめは山上さんら6人のメンバーで、1.5坪ほどの公営住宅の払い下げを改造して、無人販売を行ったといいます。

新鮮で高品質な野菜を、ワンコイン(100円)で。口コミは広がり、「愛菜屋」は徐々に評判になっていきました。ですが、成功の裏に、ある苦労も待ち受けていました。

「当時、一番苦労していたのはその日一日の売上の経理。売れる時だと1日50万円ぐらい売り上げていたこともあって、全て手計算で処理していました。それで、本来の生産者としての仕事が後回しになってきていたんです」

そんな時、手を差し伸べてくれたのがJAです。POS(販売実績管理システム)や、経理システムを導入し、売上げ管理をJAに任せることで「愛菜屋」の会員は野菜の出荷に専念することができるようになりました。また、同時期に、七棟連ねたプレハブとテントを設立。店舗が広くなったこともあり、新規の生産者が加入し、メンバーは6人から一気に20人まで増えました。

平成18年8月、愛菜屋は畑の中の店舗から、住宅街の中の予定地に移転。それまでは扱えなかった冷凍食品などの加工品を販売するようになり、メンバーも100人以上にまで増加しました。

「愛菜屋」の開店は8時。メンバーは2時間前から出入りし、野菜を並べていきます。表の駐車場には、開店を待つお客様が列をなします。陳列棚にずらりと並ぶ新鮮な野菜たちを、消費者は知っているのです。

「お客さんとは顔見知りですよ。おいしかったよ、とか、今度こういうの作って、とか、どうやって料理するの?とか。そういった話は、励みになりますね」

生産者の顔が見える安心な野菜、というブランドは、消費者とつながれる喜びでもあるようです。

プロフィール

山上 美樹彦(やまがみ みきひこ)

山上 美樹彦(やまかみ みきひこ)
1954年、芽室町生まれ。滋賀県の農業学校を卒業後、19歳で家業の農業に就いた。94年山上さんら6人のメンバーで無人販売の野菜直売所「愛菜屋」を開設。

店舗情報

JAめむろファーマーズマーケット 愛菜屋
住所:河西郡芽室町東芽室ニュータウン みのりーむ内
TEL:0155-62-5315
ホームページ:http://www.memuro-farmers.com/

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